戦争トラウマを語り合う 戦争の終わらない痛苦と謝罪、赦し、和解を巡って
黒井秋夫
泉町書房
2026年2月
B6 320ページ
「PTSDの日本兵家族会」を立ち上げた著者が、そのメンバーや研究者、臨床心理士、ジャーナリストらと対談し、心と関係の回復の可能性をさぐります。
『戦争トラウマを生きる 語られなかった日本とアジアの戦争被害、傷ついたものが作る平和』
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目次
はじめに 対話を続けること 黒井秋夫
対談1・藤岡美千代さん(PTSD日本兵の家族会)
戦争で壊された家族関係を見つめ直す 戦争PTSDだった父の「本当の姿を探す旅」と国へ求めること
対談2・市原和彦さん(PTSD日本兵の家族会)
私たちの戦争はまだ終わっていない 戦後の実態が見えてくる人生
対談3・中村江里さん(上智大学准教授)
戦争の近現代史を問い直す 被害に偏る日本の戦争の記憶と向き合って
対談4・北村毅さん(大阪大学大学院教授)
戦争の取り返しのつかなさを取り戻す アジアの戦争被害者に対して謝罪をする意味
対談5・吉川麻衣子さん(沖縄大学教授)
戦争体験を胸に秘めた人に寄り添い、語り出すまで待つ 閉ざした思いを言葉にできるまで――沖縄戦「語らいの場」の実践とは
対談6・中村平さん(広島大学大学院教授)
語り合いと癒しの平和運動 謝罪と白旗と、中国台湾
対談7・村本邦子さん(立命館大学大学院教授)
トラウマで壊された関係性を修復する試みが平和をつくる 大きな声の裏に隠された小さな声や弱さを聞き取る
対談8・池田恵理子さん(元NHKディレクター)
元兵士たちの戦後から日本の戦争の本質を見る 戦場での性加害まで語った近藤一さん、語りたくても語れなかったPTSD兵士の歩み
対談9・谷口和憲さん(「戦争と性」発行人)
日常から暴力性をなくしていく 戦争と性暴力と向き合って考えたこと
対談10・辻野弥生さん(『福田村事件』著者)
心が傷ついた復員兵の父が「反戦6きょうだい」を育てた 戦後、戦争の恐ろしさを体現した父
あとがき 白崎朝子